3つの「おもい」


「哲学する」ということ、「問う」ということ、
そして、あなたの「おもい」を哲学して、
経営理念をつくり上げていくということです。
私の場合、「おもい」という言葉を用いて、
理念づくりをよりわかりやすく説明しています。
つまり、「理念とは、おもいである」ということから始めます。
「それならば、おもいとは何か?」ということになります。
「おもい」には、3つあり、「思い」と「想い」と「念い」の3つです。
「思い」というのは、「思考」という言葉があるように、
理性を使って、頭で思い、考える、というニュアンスです。
「想い」というのは、「想像」「(恋愛における)片想い」という言葉があるように、
「イメージ的・画像的」であり、相手を思い浮かべて胸が痛めたり、
焦がしたりするようなニュアンスです。
「念い」というのは、
「今の心」と書き、「念願」「念力」「念仏」という言葉があるように、
心の底からのもの、いつも心に焼き付いているようなものの、
理屈を超えているような感性的なもの、
肝や下っ腹、臍下丹田あたりにあるようなものをイメージします。
 
【「思い」は頭、「想い」は頭と心・胸、
 「念い」は心・胸・臍下丹田・全身】
 
ですから、「思い」は頭・理性、「想い」は
頭と胸・心の両方で理性と感性がほどよく混ざったもの、
「念い」は臍下丹田・下っ腹・感性そののものという捉え方をしていいと思います。
この3つ全部が混じった「おもい」だということです。
最もウエイトが高いのが「念い」、次に「想い」、
そして「思い」となってブレンドされているのが望ましいようです。
5対4対1くらいでしょうか?
多少のブレンドの加減はみなさんそれぞれにお任せします。
くれぐれも、頭の「思い」(理性)に偏り過ぎないように注意して下さい。
頭で作りすぎると、数字が攻めてきますし、責めてきます。
つらい数字との戦いとなってしまいます。
ガイドとなる数字が、ガイドではなくなってしまいます。