まだ、腑に落ちない人に


ゲームで会社を強くする」。
より細かく言うと、
経営ボードゲーム「みんなの経営物語」
及び、それを含む経営ゲーム3部作をツールとして使い、
プログラムに合わせてプレイすることと
関連講座やフォローセミナーを受講することで
「ゲームの仕事化」と「仕事のゲーム化」を行い、
個々の仕事力・経営力を養い、チームビルディングも進め、
チームワークを良くして業績を上げ、
利益や売上を伸ばしていくことが、
会社を強くする、ということです。
 
まだ曖昧で、抽象的です。
「会社を強くする」の「強くする」ということは、
どういうことなのか?

建物なら基礎工事やら補強工事やら、
全面改築や新築ということも可能で、わかりやすいのですが、
会社と言う抽象的なものになると、どう考えればいいか?

会社とは人からなる組織のこと。
「企業は人なり」と言われるように、
人が集まって、力を合わせてチームワークを発揮した状態で
集団が成り立ち、業務遂行している営利組織と言うことです。

ということは、
会社を構成する一人ひとりの人間が強くなることが大事であり、
同時に人と人が力を合わせることによって
相乗効果として発揮された力が
「会社の強さ」と言うことになります。

そして、改めて「強くする」ということはどういうことか。
経営者個人や社員個人が、「強くなりたい」と思い、
「強くなるように鍛える」ということ。

これは、「今は弱いが、これから強くなりたい」という欲求・願望があって
成り立つ状態である。

そして、「強い」とは、何がどのような状態になると、
「強い」、ないしは、「強くなった」と言えるのか。
そこで、「個人の強さ」と「組織の強さ」というものについて
考えなければならなくなります。

人間の場合、「強い個人」が大勢集まったからと言って、
それだけで強くなる訳ではありません。
「会社が強くなる」とは、
「いろいろな強さを持った人間」が
うまく組み合わさって、ある目的・目標らに向けて
力のベクトルがを合い、最大の相乗効果が
でている時に起きる現象のことです。

改めて、「強さ」とは何か?
強さとは力であり、力とはパワーであり、
エネルギーである、と考えられます。

この「力」という言葉のついた言葉で考えてみることにしましょう。
つまり、「○○力」とか、「○○の力」というような表現です。

意志の力、愛の力、肉体の力、夢の力、
想像力、目標管理力、思考力、計算力、判断力、決断力、
行動力、持続力、継続力、財力・経済力・資金力等々。

つまり、このような力を経営ゲームの3部作を通して養い、
強くしていくことができれば、個人の強さを強くすることになり、
その人数を増やすことで、会社の強さ、組織の強さと言うものを
作り上げていくことができる、ということです。

3つの経営ゲームによって培われる力について
考えてみることにしましょう。

「みんなの経営物語」において
売上計算や原価計算、決算の計算、目標差額算出等で計算力を養うことができます。

毎ターン手許現金を数えながら、コインチップの出し入れもして絶えず数字を意識することで
計算力が鍛えられ、速く、正確になっていきます。計算力が強くなる、ということです。

「みんなの経営物語」において
目標管理力や目標達成力が養われます。このゲームの当面の目標は、
「フレームプレート9枚、基本プレート9枚、合計18枚のプレートを集め、
 社長の貯金300万円、会社の利益500万円を生み出すこと」。

その目標達成のために総力を結集してゲームを進めて行くのです。
慣れてくれば、自分で自由に目標を決めて進めて行くことができるようになります。
目標設定力です。目標に対して現状はどうか、というのは現状認識力です。
目標と現状の差を認識することで、行動の内容が導き出されてきます。
数字の差は、500万円です。

(社長の貯金300万円+会社の利益500万円)−スタート資金300万円=500万円

数字以外の差は、プレートの差です。
0枚のプレートから18枚のプレートを集めなければなりません。
フレームプレート9枚と基本プレート9枚の合計18枚です。
具体的な内容は、
【経営インフラ・プレート】
1-熱きおもい
2-銀行口座
3-機械設備(中型・大型)
4-事務所空間・事務用品・営業ツール一式
5-パソコン・周辺機器・ソフト&アプリ
6-CI型ホームページ
7-保険加入
8-営業・販促・求人・インターネット広告
9-経営図書館・学習環境の整備
【経営フレーム・プレート】
よりよい経営や業務のためのフレーム等の「経営フレーム・プレート」。
1-「シンプル・イズ・ベスト」をキャッチフレーズとする
「◯△□の経営」プレート、
2-アイデアを出し、
イメージやコンセプトをまとめるための方法を示した
「アイデア&イメージ」プレート、

3-最もカンタンな計画書作成ツールを示した
「136計画シート」プレート、

4-現状のビジネスモデルを表現したり、
新しいビジネスモデルを考えるのに最適なツールを示した
「山本式BMカンバス」プレート、

5-会計をブロック図で見える化できるツールを示した
「見えるPLシート」プレート、

6-プロセスとステップとやりとりを
ワンシートで表せるツールを示した
「フォーメーション・箱矢行動図」プレート、

7-経営資源と業務と資金のバランスを示した
「資源・業務・資金」プレート、

8-おもい・経営理念・経営計画の関係を示した
「OPP経営エンジン」プレート、

9-1年4期12か月を示した「時間・時」プレート

【原則フレーム・プレート】

人生や経営における成功の原則を示した「原則フレーム」。

1-とにかく、やってみる。
メモして、◯△□で考えて、
常に学習&改善し、行動&て成長・進化する!

2-職場の仲間や取引先、お客様とのご縁を大事にし、
お役に立つ。

3-お金・会計・利益・数字・経済に強くなる。

4-基本を徹底し、目標を明らかにし、
計画を立てて組織的に進める。

5-時間・お金・物事・行動の約束を守る。

6-心身の健康を心がけ、みんなの強みを生かし合う。

7-すべてに感謝し、謙虚で、素直な心を持ち、和の心を持つ。

8-夢や希望、目標を共有する。

9-すべてを受け入れ、自分を信じ、人を信じ、宇宙を信じる。

つまり、
仕事すること・業務を進めること(売る・つくる・管理する)、
経営すること(業務を総合的にコントロールすること)で
この500万円を創造していくことが、目標を達成する、ということです。
それでは、どのようにして売上を上げ、利益を出していくのか、
どのようにして、18枚のプレートをゲットしていくのか。
思考力や判断力や決断力は
チャレンジカードや業務カードによって
培っていくことができます。

持続力継続力と言う点については、
回数を重ねるということで養うことができることになります。

夢を見る力、ドリーム力と言うものについては、
目標を設定する力、目標管理ということで広く考えれば、
それによって培うことができます。

資金力経済力については、
ゲーム内における目標の1つになっているので、
これについても養うことができると考えてもいい。

実際の会社における利益や資産については
現実行動を通してしか形成することができません。

このように考えると、みんなの経営物語を、
このような視点を明確に設け、解説することによって
それらの力を養い強くする事は可能であると言って良いのではないか。

そして、ゲーム内で養い強くしたこれらの力を
会社と言う組織に置き換えて現実にそれらの力を発揮していくということが、
次の課題として考えられなければなりません。


そのためにもゲームをやるばかりではなく、
ゲームでの気づきや学びを現場の仕事に反映させていくことを
進めていかなければならなりません。

それが、目標管理の導入であり、改善提案制度であり、
日誌日報制度であり、
経営理念の見直しや経営理念の浸透と言うことになります。

その上で、仕事のゲーム化・ゲームの仕事化、この両方を
同時に回しながら進めることによって、
本当にゲームで会社を強くするということができる、と考えるものです


とりわけ、力を合わせる力、チームワーク力、個人の力の掛け合わせ、
すなわち個人の力を掛け合わせた、相乗効果を
会社の中にいかに巻き起こすかと言う点が
最大のポイントとなるのです。

これが最大の課題となってきます。
その意味では、「みんなの経営物語」を
2人・3人・4人と複数で一緒にやり、
協力ルール、公式でゲームを進めることによって、
力の合わせ方をトレーニングしていく必要性も出てきます。

これについては検証例が少なく、今後の大きな課題です。
こうして、私自身の経営物語も進行中と言えます。
それは「エンライトニング・イノベーション」を
興していくことでもあると信じるものです。