53  この学園の目的は、まず、第一に、人生の真理を直感的に表現すること、第二に、あらゆる事物を直感的に表現すること、第3に有限なものにおける、無限なもの、肉体的なものにおける精神的なもの、地上的なものにおける天上的なものを直感的に表現すること、しかし特に特別な課題としては、生命法則を直感的に表現することであった。彼のこの教育思想を現実に表現し、実践し目的を達成するためには、既成の材料によっては不可能であった。そこで彼は全く創造による新しい材料を通してのみ、そして自己陶冶することによってのみ、可能であることを考えた。フレーベルによれば「精神が自己表現によって自覚するには材料を必要とする。精神は材料を通してのみ自己を表現することができ、また材料を加工することによってのみ、発展することができるからである。だから、幼児教育には、精神を形成させるための適当な材料を与えねばならない」