経営積み木の文法的展開
人、肉体、目に見える人間。
単語のようなものです。部品、パーツ。
感性論哲学的な人間。感性、理性、肉体の3つの要素で表した人間。
複数部品で作った単語の積み木。機能部品、アッセンブリー、アッシー。
人間と人間を向かい合わせて、対面する2人の人間の様子。
人間関係を表現した積み木です。製品、カンプリート。
人と人の間に□の積み木を置き、何かのテーマや物に関わる関係性の表現です。対談、打ち合わせ、会議、商談等、人と物と事柄における関係性のすべてを表現しています。より複雑な内容の積み木です。文章にするならば、「あなたと私がある事柄について話している」というように。
全部を並べてみました。
経営のレベル1。ただ動いている。行動している。
△の積み木は、肉体、行動を現わしています。
経営のレベル2。行動に基本が伴ってきている状態。
技術的基本、技術の裏付け。技術論。
知識的基本、情報やデータの裏付け。
それでも、ただ働いている状態には変わりはない。
経営のレベル3。明確な目的が意識され、目標管理が導入され、
経営されている状態。普通ここのレベルまでくれば、
一応の成功は収めていると言える。
「○△□の経営」の基本形でもある。
基本を徹底して、目標を明らかにして、行動すること。
経営のレベル4。このレベルには、2つの方向性があります。
営業重視型と開発重視型です。
△が2倍になって、営業・販売が充実して見える営業重視型。
レベル4のA型と言うことにします。
□が2倍になって、基本が充実して見える開発重視型。
レベル4のB型と言うことにします。
それぞれの企業体質・企業風土に合わせて進めればいいでしょう。
経営のレベル5。A型とB型のドッキングした形。
理想的な「○△□の経営」の形と言えます。
しかし、さらにこの上のレベルがあるのです。
レベル6、理念経営レベルです。
経営のレベル6。理念経営のレベルです。
キーワードは、志・立志です。
「志を立てる」ように「積み木も立てたもの」にします。
「志を持ち、掲げる」と言う意味で「立志」です。
「天命を意識している」レベルであり、
ミッションに生きる経営です。
理念経営を進めるためには、
理念がどこから生まれてくるかを
知っている必要があります。
そこで、「哲学―理念―計画」のサイクルを
知っておいて欲しいのです。
ですから、理念を明らかにするためには
哲学が必要なのです。
「哲学する」ことで理念が明確になってくるのです。
理念が明らかになってくると、
見通しがついて、計画が見えてきます。
ここで初めて哲学に裏付けられた理念、
理念によって浮き彫りになってくる計画が
出来るようになってくるのです。
この「理念サイクル」を知らない経営者が
多いようです。
おさらいです。
レベル1。
レベル2。
レベル3。
レベル4A。
レベル4B。
レベル5。
レベル6。
このレベル6、何となく「人」に見えてきませんか。
人間味のある経営。人間的な経営。
そう言ってもいいようです。
遊びで、2つ並べてみました。
微笑ましく見えてきませんか。
こういう世界が「経営積み木」にはあります。
これは、山本英夫の独自の経営理念理論に基づいてつくられているものです。