経営と積み木

はじめに


「本当の積み木」との出会い


おそらく、

ほとんどの人は「本当の積み木」というものを
知らないだろう、と思います。

私自身、60年間生きてきて、初めてその時、
「本当の積み木」を知ったからです。

「積み木インストラクター」という肩書きを持った女性と
知り合う機会がありました。
そんなインストラクターがいるんだ?と思いながら
いろいろとお話をお聞きして、
正しい積み木の知識を得ることができたのでした。

19世紀のフレーベルという教育思想家が考え出したものであること。
フレーベルは、幼稚園を世界で初めてつくった実践の人であったこと。
その人が、子どものために考えた知育玩具の1つが積み木だったこと。
その積み木は、緻密に考え抜かれた素晴らしいものであったこと。
フレーベルは、それらを「恩物(おんぶつ)」と名付けていた。
その意味は、「天からのギフト」というもの。
言葉を介さないで、宇宙の摂理を教えてくれるものだったからです。
フレーベル の教育理念の核心は「生命統合」であった、と言います。

それを日本で伝え、つくってきている人の1人が和久洋三氏だ、ということ。
和久氏は「童具」という独自の造語で、その世界をつくってきた人だ、ということ。
その和久氏が、「積み木インストラクター制度」をつくった、ということ。

つまり、フレーベルの考えた積み木は、
宇宙の摂理、原理・原則、法則を教えるものだったのです。

それを子どもたちは遊びながら感じとって、
宇宙の摂理を身につけていくことができたのです。
まさに、子どもの感性に、純粋感性が沁み込んでいく、という訳です。
理論理屈理性を超えたところにある世界です。

この世界をおとなにも届けることができないものか、と私は強くおもったのです。
感性の復活、復興です。
理性にとっては、革命です。

逆転してしまっていた、理性と感性を、次元を上げて元に戻してあげるのです。
感性を主とし、理性を従とした、本来の世界です。
それは、新しい人間の時代でもあります。

令和の新元号とともに、縄文、万葉、言霊、詩の心が吹き込まれる
人間が人間を生きる時代の始まりなのです。
私にとって、積み木は、その象徴とも言える存在なのです。

「おとなの積み木」をつくりたい


積み木インストラクターのみなさんが教えているのは
「子どもの積み木」と言っていいでしょう。

私が思ったのは、次のようなことです。

おとなにも感性の世界を、積み木を通して感じてもらい、
本来の感性を呼び起こしてもらい、
その感性をブラッシュアップして、鍛えていただき、
よりよい人生を送り、よりよい仕事をしてほしい。

AIがもっと進み、I oT化も加速していき、
子どもがプログラミング言語を学び、
スマホ決済が一般化する中で、経済も暮らしも仕事も大激変していく。

私たち人間が人間らしく豊かに暮らし、
生きて働いていくためにはどうすればいいのでしょう?

気づき、思いやり、人間関係づくり、学び、
夢、希望、イメージ想起、ビジョンづくり、ものづくり、人づくり、ことづくり

以上のようなことを大事にして、それらを進めていくことです。
煎じつめると、「夢、そして、愛と対話とパートナーシップ」。

そのために役立つような「おとなの積み木」というものをイメージし、
それをビジョンとして掲げる時に、
コーチング&コンサルという職業柄「経営」というフィールドを意識し、
「経営積み木」として進めることに決めたのです。

「経営」に焦点を合わせた「経営積み木」


「子どもの積み木」に対しての「おとなの積み木」、

さらに「経営」に絞ることで「経営積み木」という、
新しい積み木の世界を拓いて行く、ということです。

それでは「経営積み木」はいかにあるべきでしょうか?

・経営に役に立つ積み木

・どのように経営に役に立つのか、どのような経営に役にたつのか
 →戦国時代の戦略会議。絵地図を囲んで車座で。

・経営の本質に迫るものとしての積み木。フレーベルの視点
   →そのためには、「○△□の経営」とフレーベルについて考える必要がある。

・経営の実務に具体的に役に立つ積み木。「○△□の経営」の視点
 →そのためには、積み木だけに囚われていてはいけない。

・遊びの要素、ゲーム感覚の視点
 →将棋やチェスのようなゲームの世界を構築する。
 →将棋盤、将棋のコマと文字、チェスのようなシンボル的なコマ
 →将棋盤の代わりに経営シート
 →将棋のコマ、チェスのコマの代わりに○△□の積み木
 →将棋のコマの文字の代わりに積み木に貼るラベル
 →コマの文字に、経営の基本用語を示す。
 →○△□の経営、感性論哲学、ドラッカーのマネジメントの基本用語採用。

「○△□の経営」とは


ここで、「○△□の経営」について説明をしておく必要があります。

「○△□の経営」とは、山本英夫が開発した画期的な「見える経営学」のことです。

 

これは、理論的には、世界一シンプルな経営と言えるものです。

たった3つの言葉で、経営を定義しているからです。

 

3つの言葉とは、「基本」「目標」「行動」の3語です。

 

定義は、以下の通り。

 

経営とは、

基本を徹底して、

目標を明らかにして、

行動すること。

 

この「基本」に「□(シカク)」を割り振り

「目標」に「○(マル)」、「行動」に「△(サンカク)」を

割り振って、「○△□の経営」としたものです。

 

その「○△□」を1つに形としてデザインしたのが「○△□の経営ピラミッド」です。

以上の論理的世界、平面的図形図式の世界を立体的な世界に置き換えたのが

「経営積み木」の世界ということになります。

 

「○△□の経営」は、すでに15年の歳月の中でほぼ完成をしており、

理論的にも、ツール的にも、プログラム的にも、実務スキル的にも

かなりのノウハウを蓄積しています。

 

それらを「経営積み木」と整合できるような工夫をしていくことで

体系的実務実践的な「経営積み木」の世界が構築できます。

 

 

「経営積み木」の体系構築


先に述べた「○△□の経営」と「○△□の積み木」を

かけ合わせることで、イメージしている「経営積み木」の世界ができそうです。

セットの体系

   セット区分  セット名(積み木個数)       内容

セット名

  内容  
セットの全体 基本セット    Aセット(4)

1人用&原理説明用(ラベル無)

aセット

 同左(ラベル有)  

 
 Bセット 2人用・人間関係説明用(ラベル無) bセット  同左(ラベル有)  
 Cセット  3人用・組織説明用 cセット  同左(ラベル有)  
活用セット  Dセット 経営の基本フレーム dセット

 同左(ラベル有)

 
 Eセット

経営の基本フレームベース

eセット    
 Fセット 組織・経営カオスフレーム fセット    
 Gセット システム理解フレーム gセット    
 カンパニーセット        
 開発セット  Ⅹセット        
 

そして、商品ラインアップ

1社に1台、経営積み木・カンパニーセット!


「経営積み木」関係論文

PDF版・積み木を用いた新しい経営メソッド